電力自由化時代の新規事業研究

電力自由化の時代に向けて、何が出来るか、世の中のためになるのか検討していきます。

日本卸電力取引所(JEPX)とは

   

新電力(PPS)各社は電気の調達として、自社での発電所からの発電、契約している会社等からの電力の購入(相対取引)、日本卸電力取引所にて電力の調達といった方法で電気の調達を行っています。

最近、太陽光発電などの再生エネルギーの買取を+1円で買取りますのような契約がありますが、これも相対取引の一つです。

新電力会社は電気が貯蔵出来ない性質であることから、同時同量原則に基づき30分単位にて需要と供給のバランスを取っています。
このバランスが大きくずれた場合、インバランス料金と呼ばれるコストが新電力会社には発生し、経営に大きく影響します。
そのため、需要に合わせて、上記の3種の電力調達ソースからバランスよく電気を調達することになります。

日本卸電力取引所(JEPX) http://www.jepx.org/ は2003年に設立され、日本で唯一の電力の取引市場としての役割を担っており、現在88社が会員として参加しています。
現在は会員にならないと取引出来ないですから、多く会社がPPSとして登録している中、
実際に稼動できる会社はこの中にしかいないと理解してよいのではないかと思います。

下記は昨年度の電気取引価格の推移です。
最近はおおよそ15円/kWh程度で取引されることが多いようです。

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