大阪都構想選挙を終えて
大阪都構想の住民投票が行われました。
近年の大都市での投票ではかなり高かった66%の投票率があり、大阪都構想は僅差であっても反対多数となり、都構想への取組み中止となることになりました。
今回、私としてはたとえ一時的に悪化してしまうことになったとしても改革をするということで大阪都へ進めてほしいとも考えていましたが、残念ながら都への移行ということについては同意が得られなかったことになります。
橋下市長が、清々しい表情で記者会見に応じていました。
橋下氏は今回政治生命をかけると公言して臨んだ住民投票であり、結果的には否決になったにも関わらず、あのような表情が出来たのでしょうか。
色々な考え方もあるのですが、今回のケースでは下記のような順番での決着を双方は臨んでいたかと思います。
(賛成派の場合)
1。圧倒的多数で賛成派の勝利
2。僅差による反対派の勝利
3。僅差による賛成派の勝利
4。圧倒的な反対派の勝利
僅差、圧倒的な差の境目がどこにあるかなどはありますが、仮に僅差で賛成となった場合、都構想を進めていく上での調整というのは、「民意を反映した」と言えないことが多く、かなり難しくなると考えられます。
僅差で負けた今回のケースでは「約半分の住民が現在の制度について反対をしている」とも言え、色々な論点において民意を全面に改革派は交渉をしていくことが出来るようになります。
この上で、橋下氏個人としても、傷が少ないばかりでなく、”大阪の改革の糸口を付けた政治家”という実績を付けた上で、辞め時が見えなくなってきた政治家としての立場を引退させ、自由に議論が出来る立場へ戻ることが出来るようになりました。
小泉元首相と似てますね。